集塵機を利用する際に起こりやすいトラブルとは?対策や対処法もご紹介



多くの工場や現場では「集塵機」を導入しているのではないでしょうか?
業種によっては必要不可欠な集塵機ですが、突然トラブルに見舞われて困ってしまうこともあるかもしれません。
今回は集塵機にまつわるよくあるトラブルをご紹介していきます。
集塵機のトラブルか起きたときどのように対処すればいいのか、また予防のためにすべきことについてもあわせて解説いたします。
さらに「この機会に集塵機を買い替えようと思っている」という方や「新たな集塵機の導入を検討している」という方にも知ってもらいたい情報をまとめましたので、ぜひご参考ください。
集塵機のよくあるトラブルと対処法


早速、集塵機のよくあるトラブルについて解説していきましょう。
集塵機のよくあるトラブル1:突然吸い込む力が弱くなってしまった
集塵機は、吸引力の高さが重要なポイントとなるでしょう。
しかし使い続けているうちに、いつのまにか吸引力が低下してしまうこともめずらしくありません。
突然吸引力が低下してしまった集塵機は、フィルターやダクト内が詰まっていないか、チェックしてみてください。
また、ブロワ(ファン)が劣化していたり、破損していたりする可能性もあります。
こうしたトラブルを避けるためには、日頃からフィルターやダクト、ブロワのメンテナンスを徹底することが大切です。
フィルターとダクトは定期点検と清掃を習慣化し、異変に気づいたらすぐに交換できる体制を整えましょう。
あわせて、ブロワも定期的に点検し、部品交換を行うようにしてください。
集塵機のよくあるトラブル2:粉漏れが起きた
集塵機が問題なく稼働しているように見えても、粉漏れを起こしていた…というケースがあります。
このようなトラブルが起きてしまう主な原因は、フィルターにあります。
フィルターが破れてしまったことにより、粉漏れが起きてしまうことは決してめずらしくありません。
また、フィルターの付け方が間違っているケースもあるでしょう。
フィルターが原因となって粉漏れをしている場合には、早急にフィルターを取り替え正しく付け替えましょう。
フィルター交換をしても改善しない場合には、点検口を密閉するガスケットが破損している可能性があります。
点検の上で、必要があればガスケットの交換も行いましょう。
ちなみにフィルターのトラブルは、負荷をかけすぎたことによる圧力過多が原因となって引き起こされることが多いです。
同様のトラブルを繰り返すようであれば、日頃の圧力環境についてもあわせてチェックした方が良いでしょう。
集塵機のよくあるトラブル3:騒音や異音が気になる
集塵機は、運転の際に気になる騒音が発せられることがあります。
あまりに気になる騒音の場合、社員のコミュニケーションが円滑に進まなくなったり、ストレスの要因になったりとモチベーションの低下を招いてしまうでしょう。
また、屋外に設置している場合には近隣住民とのトラブルにも発展しかねません。
特に、騒音規制法によって指定されたレベルを超えていないかどうかは、安定した経営のためにも重要なポイントとなります。
騒音の原因は、集塵機を起動する上でどうしても発生するパルス音やファンの音、ダクトの排気音などです。
運転にあたってある程度の音は発生してしまうものですが、どうしても気になる場合には騒音対策パネルを導入するなど工夫しましょう。
また「以前よりも音が気になるようになってきた」「以前はなかった異常音がする」という場合には、なにかトラブルが起きているかもしれません。
特に、モーターやファンのベアリングが摩耗して騒音が起きるケースは多いでしょう。
定期点検を行い、必要に応じて交換することで解決するかもしれません。
集塵機のよくあるトラブル4:集塵機が頻繁に止まったり、異常な熱さになったりしてしまう
集塵機を使用していると、知らない間にモーターが異常な熱さになってしまうケースがあります。
さらに突然停止してしまうなど思わぬトラブルに見舞われると、工場の環境が著しく悪くなってしまうでしょう。
集塵機に異常が見られる原因として「過負荷状態で使い続けている」というような状態になっている可能性があります。
また、冷却ファンやモーター内部の故障、劣化が過熱の原因となることもあるため、あらゆる方面の点検を行いましょう。
日頃の点検やメンテナンスは、集塵機のパフォーマンスを左右する大切な要素です。
「こまめにメンテナンスをしてもまたすぐ不調になる」
「どうしても調子の悪い状態が改善しない」
というときには、そもそも集塵機が工場に合った仕様になっているか、つまり過負荷状態が常態化する環境でないか確認してみましょう。
環境に合わせて選ぶおすすめ集塵機


工場や現場によって「合う製品」は異なるからこそ、合わない集塵機を使い続けてはトラブルも絶えないでしょう。
ここからは、環境別に導入したいおすすめの集塵機について解説していきます。
溶接ヒューム集塵機

溶接ヒューム集塵機はその名の通り、アーク溶接などの現場への導入に適した集塵機です。
溶接においてはどうしても人体に有害なヒュームや、金属粉塵が発生してしまいますが、この集塵機があれば効果的に回収できます。
一般的には、ヒュームや粉塵はそれぞれに専用の集塵機が必要となります。
しかし同じ場所に複数の集塵機を配置するとなると、コストやスペースの問題が発生するでしょう。
スペース問題は、集塵機のパフォーマンス低下にも関わります。
溶接ヒューム集塵機は、限られたスペースを有効活用するにあたって活躍する集塵機となるでしょう。
紙粉用ロールフィルタ式除塵機

紙粉用ロールフィルタ式除塵機は、書類などの紙粉や、ホコリの回収に適した除塵機です。
「ロールフィルタ自動巻き取り機能」が搭載されているため、目詰まりすると自動的にフレッシュなフィルタに切り替わります。
これにより、「使用しているうちに集塵力が低下してしまう…」というトラブルを予防しています。
さらに中性能フィルタも搭載されており、集塵力にこだわりながら、使い勝手の良い環境を叶えている「かゆいところに手が届く集塵機」と言えるでしょう。
粉体用小型集塵機
粉体用小型集塵機とは、粉塵や粉体に特化した集塵機です。
吸引した物は自重で落下し、集塵皿に集まってくる構造になっています。
こちらの集塵皿は、丸ごと水洗いできる仕様が特徴です。
ステンレス製であることも手伝い、メンテナンス負担を抑え集塵機のメンテナンス不足によるトラブルを避けやすいでしょう。
集塵機のトラブルを未然に防ぎ安全な現場を実現しよう
集塵機のトラブルは、ある日突然発生することもありますが多くの場合は「少しずつ負担が積み重なり発生してしまうもの」です。
日頃からメンテナンスを行い、環境に最も適した集塵機を活用することでトラブルを防ぎましょう。
コトヒラ工業株式会社では、さまざまな工夫を凝らした集塵機を展開しています。
これから新たに導入しようと考えている企業様はもちろんのこと、すでにクリーンルーム機器を導入している工場でも、お気軽にご要望をお聞かせください。
