衛生対策に必須なエアシャワーとは?効果的な使い方とおすすめ製品
クリーンルームと前室に設置される「エアーシャワー」によって、クリーンルームへ入る前に付着している髪の毛やホコリ類を効果的に落とすことができます。
半導体や精密機の工場、医療関係、食品関係の工場、さらには大学の研究室、食品工場等で幅広く導入されている設備ですが、衛生的な環境を構築するためにさまざまな分野で用いられています。
お悩みの方は、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
エアシャワーとは?
エアシャワーとはクリーンルームの出入り口に設置され、衣服等に当てることによって付着しているホコリを取り除く機器です。
せっかくのクリーンルームも、異物が入れば意味がなくなってしまうため清潔な環境を保つ上で必要不可欠な設備と言えるでしょう。
エアシャワーの効果的な使い方のポイント
せっかくエアシャワーを設置しても、効果的に使えなければ意味がありません。
使用時には、次のようなポイントを押さえておきましょう。
効果的に当てるよう位置や時間を調整する
エアシャワーは一般的に側面と天井からエアーが出る仕組みになっていますが、細かな方向や角度は調整できます。
従業員にきちんとエアーが当たるよう、しっかり調整しましょう。
特に、身体の側面や靴の裏側などはエアーが当たりにくい部分となります。
せっかくエアシャワーを使っても、汚れが残ったままになってしまう可能性もあるため十分に当たっているか確認しましょう。
あわせて「両腕を上に上げる」などの「エアシャワーの手順」を決めておくことも大切です。
また、エアーを浴びる時間についてもタイマーで設定できます。
一度に何人がエアシャワーに入るのかによっても適切な時間は変わりますので、環境に合わせて最適な時間を検討しましょう。
エアシャワーに入る前にきちんと準備する
エアーシャワーを利用する前には、あらかじめ粘着ローラー、いわゆる「コロコロ」で目立つ汚れを取り除いておくことでエアシャワーの効果が向上します。
エアシャワーはその性質上、静電気が起きやすいという特徴があります。
事前にできる限り対策しておくことが効果的です。
フィルターのお手入れを徹底する
エアシャワーは、使用しているうちにフィルターが目詰まりする可能性があります。
その状態で使い続けると風速が低下し、本来の効果を発揮できなくなってしまうかもしれません。
その場合には、衛生環境を保つためにもきちんとフィルターの交換を行いましょう。
エアシャワーによっては、フィルターを外してメンテナンスできますので丁寧なお手入れを心がけましょう。
エアシャワーを導入するメリット、デメリット
エアシャワーの導入にあたっては、さまざまなメリットとデメリットがありますので、導入の前にしっかり検討しましょう。
メリットその1…異物混入を効果的に防げる
エアシャワーはなんと言っても、異物混入対策に非常に役立ちます。
業種によっては、作業にあたってほんの些細な異物でも大問題となりかねません。
そうしたトラブルを事前に防げることは、代えがたいメリットと言えます。
メリットその2…習慣づけで衛生意識向上につながる
徹底した衛生環境を構築するためには、従業員一人ひとりが高い意識を共有することも大切です。
その一環として、エアシャワーを導入することは従業員の衛生意識向上につながります。
エアシャワー内における動きのルーティン化など「日常の中で衛生面を意識する機会」が増えるほど、意識の変化が期待できるでしょう。
デメリットその1…導入前に設置場所の確認が必要
エアシャワーに限ったことではありませんが、新たな設備を導入する際には設置スペースについてさまざまな確認が必要です。
特に、エアシャワーのように人が入るスペースを必要とする設備の場合には、どこにでも設置できるわけではありません。
ただし、ポータブルタイプのように機能性に優れた製品もあるため、必要に応じて導入しましょう。
デメリットその2…導入コスト、ランニングコストがかかる
こちらもエアシャワーに限った話ではありませんが、導入にあたってはどうしてもコストがかかります。
工事が必要な設備の場合には、工事費も導入コストにかかわるためしっかり確認しましょう。
あわせて、ランニングコストも無視できません。
使い続けることを意識して、事前によく検討してください。
おすすめのエアシャワー
ここからは、おすすめのエアシャワーについて解説していきます。
どんなエアシャワーを導入すればいいかお悩みの方は、特徴も含めて合うものを探しましょう。
簡易ブース付エアシャワー

従来のエアシャワーは、サイズも大きく場所を取りやすいだけでなく、設置にあたっては工事も必要でした。
手間という意味でもコスト面でも、負担が大きく感じられた方もいるかもしれません。
しかしこちらのエアシャワーシリーズは、工事がいらず手間もコストも抑えながら設置できます。
さまざまな種類があるエアシャワーの中でも「簡易ブース付」であることも特徴です。
こちらも、自分で組立できるので工事は必要ありません。
コンパクトな設計でありながら、ACターボファンが搭載され強力エアジェットのパワーを実感できます。
また「HEPAフィルター」を採用しており、微粒子を除去した清浄な空気を提供します。
ポータブルエアシャワー

ポータブルエアシャワーは、その名の通り組立・設置がとても簡単でどこにでも設置しやすいポータブルタイプのエアシャワーです。
大規模な壁設置工事もいらないので、初期費用を抑えながら設置できます。
コンパクト設計かつ軽量なので、場所が限られている環境に設置できるのはもちろんのこと移動や撤去も楽にできるでしょう。
こちらも、パワー面で劣ることはなく吹き出し風速が19~26m/秒と、高速ハイパワーなエアジェットを搭載しています。
さらにHEPAフィルタが内蔵されており、集塵効率が0.3μm粒子にて99.97%と非常に高性能なのが特徴です。
省電力で使うことができ、ランニングコストもローコストで経済面でも魅力があります。
環境に合うエアシャワーを導入しよう
クリーンルームとあわせて衛生管理において重要な設備です。
衛生面に特にこだわるべき工場では、機能や効果にも注目しながら最適な設備を選びましょう。
コトヒラ工業では、エアシャワーやその他のクリーンルーム機器を多数展開しています。
コストや納期も含めて、最適な製品をご案内いたしますのでお気軽にご相談くださいませ。
