長靴の衛生環境は問題ない?衛生環境を構築するコツ
現場や工場によっては毎日の作業の中で必ず使用する長靴ですが、きちんと衛生的な状態を保てているでしょうか。
長靴の衛生状態はしっかり管理していないと異臭や雑菌、害虫の原因となり製品の安全・安心を保つことができません。
食品工場をはじめとした現場においては企業の信頼問題にも繋がりかねないからこそ、長靴を清潔に保つ方法について確認しておきましょう。
長靴を扱う環境をどのように構築すればいい?
長靴は、作業中にどうしても汚れてしまうものです。
水やオイルなどを取り扱う現場では特に、知らず知らずのうちに汚れやすいものだからこそ、汚れたときにはすぐ汚れを落とせる環境を構築することが大切です。
そのためにも作業室を出る前、もしくは出てすぐに長靴をきれいに洗える環境を整備しましょう。
作業室から洗い場までに距離があると、どうしてもその間が汚れやすく汚染が拡大してしまうおそれがあります。
また、洗う場所の周辺にはマット類を整備することも忘れないようにしてください。
洗浄後にマットが置かれていないと、せっかく長靴をきれいにしても濡れたまま歩くことになってしまいます。
水がついたままの長靴で周辺を歩くと、周囲が水浸しになりかねません。
洗浄、そしてその場で水切りができる環境を構築することが、清潔感のある環境づくりに欠かせません。
作業が終わってから長靴を洗う基本の手順
作業が終わったら、その都度次のような手順で長靴を洗いましょう。
1、洗浄に必要なものを揃える
長靴を洗浄するときには、中性洗剤とシューズブラシを用意します。
靴底の溝など、細かな部分に汚れが溜まりやすい場合には、割りばしのような細い棒も用意してください。
オイルを多く使う環境であれば、アルカリ性の洗剤でも構いません。
2、目立つ汚れやカスを先に落とす
まずは、目に見えやすい汚れをブラシや細い棒で落としていきます。
靴底の溝に詰まっているカスなどの汚れや塊は、最初に取り除いておきましょう。
3、水洗いする
続いて、水を使って洗浄していきます。
このときにはまずきれいな部分を水で洗い、そこから汚れが目立つ部分に向かってブラシを滑らせるようにして洗いましょう。
この順番を意識しないと、きれいにした部分まで汚染してしまうおそれがあります。
また、中敷きが取り外せるタイプの長靴であれば取り外し、しっかり洗いましょう。
4、洗剤で洗う
水で濡らした後は、ブラシに洗剤を付けます。
長靴表面、側面、靴底とブラシを全体に当ててこすり洗いをしていきましょう。
特に、ブラシが届きにくい凹凸のある部分は念入りに洗うことを意識します。
このとき「汚れている部分が少ししかないから、そこだけ洗っておけばいい」という考えになるのは危険です。
水や油といった目に見える汚れが付いておらず、一見きれいに見えたとしても実は汚れている可能性が高いため全体的にブラシでしっかりとこすってください。
5、すすぎ洗いをする
最後に、長靴全体を水ですすぎます。
洗剤が残ってしまうことがないよう、しっかり洗い流すことを意識してください。
6、必要に応じて消毒する
食品工場など、特定の工場ではあわせて消毒も行います。
長靴は内部の乾燥も重要
長靴の特徴として、短靴に比べて内側に湿気がこもりやすいことが挙げられます。
水洗いした後の水分はもちろんのこと、使用している間にも汗が溜まりやすい点に注意が必要です。
使用後や水洗いをした後は、内部を乾燥させるため風通しの良い日陰で陰干ししましょう。
陰干しするときには長靴を折り返すことによって、内側にこもりがちな湿気が抜けやすくなります。
また、水洗いをした後は、干す前にタオルでしっかり水気を拭き取ることを習慣づけましょう。
中敷きを取り外した場合には、中敷きも洗濯バサミではさむなどして乾かします。
長靴の清潔な状態を保つおすすめの衛生機器
前述の通り、長靴の衛生環境を保つためには順序立てた洗浄が必要不可欠です。
しかし、毎度これらの作業をするのは大変です。
長靴を使用した人に洗浄まで任せることで、人によって洗い方や仕上がりにばらつきが出ることもあるでしょう。
その際には、長靴の洗浄を行う装置を導入することにより、汚れた長靴も手早くしっかりと洗浄できる環境を実現しましょう。
ここからは、長靴を清潔に保つ上で役立つ衛生機器をピックアップしてご紹介していきます。
流水式靴底洗浄装置 両足タイプ

こちらは流水タイプの靴底洗浄装置です。
丸型ブラシが4本設置されており、高速で回転することで靴底の汚れを徹底的に洗浄します。
機能的なブラシ構造となっているため、複雑な形状をした靴底溝にも対応ししっかり汚れをかき出します。
また、洗剤と水の掛け流しによって、短い時間でも高い洗浄能力を実現する洗浄方式を採用しています。
ブラシや洗浄槽に汚れが残りにくい構造となっているため、清潔な状態を長くキープできるでしょう。
この装置では、長靴の洗浄を両足同時にできるのも特徴です。
短い時間で高い洗浄能力を実現することから、10~15秒という非常に短時間でもしっかり洗浄できます。
さらにセンサーによる自動運転が採用されており、非接触で衛生的な環境を実現できる仕様です。
2連・3連の連結仕様も展開されているため、大規模工場の場合には必要に応じて適した商品を導入しましょう。
流水式靴底洗浄装置 両足タイプはこちらから
長靴洗浄装置 洗剤投入式

こちらの長靴洗浄装置では左右2方向からのすすぎを実現するシャワーと、3面からのブラシ回転によって気になる汚れを除去します。
中性~弱アルカリ性の洗剤を投入できるため、洗剤を使った強力な洗浄を叶えられるのが特徴です。
さらに、60℃までの温水も使用可能です。
水だけでは落ちにくい汚れにもしっかりアプローチし、高い洗浄能力を発揮します。
シャワーとブラシは、ブラシを押している間にだけ稼働する作りとなっています。
操作が簡単なだけでなく、優れた省エネ性能も魅力です。
本体はサビに強い素材・構造となっており、衛生的な状態を保ちやすいでしょう。
塗装剥がれも起きませんので、食品工場等でも安心して使用できます。
長靴洗浄装置 洗剤投入式はこちらから
長靴ドライヤー・長靴乾燥機

洗浄と同等に重要な要素と言える「乾燥」を、スムーズに叶えてくれるのが長靴ドライヤー・長靴乾燥機です。
湿気がこもりやすい長靴内部の乾燥、さらには除菌・脱臭補助まで行い、丸洗いした後の長靴も短時間でしっかりと乾かします。
こちらの長靴乾燥機はノズル部に長靴をかけ、ノズルの穴から発生する温風と低濃度オゾンを内側にあてることによって乾燥させます。
少し湿気を帯びている程度ならば5~10分ほどで乾燥し、丸洗いした長靴であっても30分~1時間ほどあればきれいに乾きます。
タイマーによる自動運転や、各段制御運転にも対応しているため省エネ性能にも期待できるでしょう。
長靴ドライヤー・長靴乾燥機はこちらから
長靴の衛生機器を導入して清潔感のある環境をキープしよう
毎日の作業で使用する長靴は、衛生状態についても日々十分に注意しなければいけません。
表面や靴底の汚れはしっかりと落とすとともに、内部の湿気にも気を配り洗浄・乾燥を実現する環境を構築しましょう。
そして清潔な環境のためには、工場の環境設備が非常に重要です。
コトヒラ工業では、長靴の衛生機器を多数展開しています。
ニーズに合った洗浄装置やドライヤーを導入し、清潔な長靴を履ける環境を実現してください。
